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ステイサムが素手でサメと戦うのが面白すぎた「MEG ザ・モンスター」

MEG ザ・モンスター

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 正直僕は予告編を観た限り、「ジオストーム」のような映画だと思っていましたが、概ねその通りでした。しかし、違うのはネットでの評価。

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  ジオストームが3.7に対し、MEGは3.1。MEGの低評価レビューをざっと確認した限り、「中国が舞台、中国推しが気に食わない」といった内容がちらほら。

 確かにステイサムが元カノを差し置いて、現地のクルーと恋に落ちるのには多少違和感を感じましたが、よくあるパニック映画での恋愛と同じくスパイス程度でしかないので、個人的にはあまり気になりませんでした。

 

 あらすじとしては、5年前にメガロドンと遭遇し、二人のクルーを見殺しにして脱出した過去を持つステイサムが、再び現れたメガロドンを退治する話。

 冒頭では、ステイサムはレスキュー隊員で、復活したメガロドンに襲われた潜水艦を救いに向かいますが、閉じ込められたクルーの中になんと日本人が!

中国資本なので、パニック映画あるあるの「アジア人・黒人は真っ先に死ぬ」は当てはまらないもしれぬと期待しましたが、やはり英雄になってしまいましたね。世界は残酷だ・・・

 

 正直、サメ映画としては今作はとても真面目です。復活した「メガロドン」は、空を舞いませんし、機械と合体もしません。ただただ巨大な生ける化石として、クルーやビーチの観光客を襲います。

 真面目なサメ映画なんて退屈でしかないだろ!と考えるサメ映画ファンは大勢いると思いますが、この映画テンポが非常に良いです。近年のパニック映画と比べても、遥かにテンポが良い。 

 過去のトラウマ→繰り返される惨劇→自己中な投資家のフリとオチ→無能な現地人クルー→それを嫌な顔一つせずに助ける漢ステイサム→一般人まで巻き込む大事件に→ステイサムのサメ狩りがスタート

と、本当にテンポが良いです。

 

 もちろん、笑い所もあります。ビートたけしアウトレイジのような本人はマジメだけど、傍から観ると笑い所でしかないみたいな。

 僕のお気に入りシーンは、無能な現地の女クルーを救出する為に、ステイサムが酸素ボンベ一つで海に飛び込むシーンですね。流石に無茶すぎるだろ、と。劇場でも所々笑いが起きていましたね。特に左列に座っていた大学生集団。

 

 そして本作は「フリ」と「オチ」が丁寧な点がポイント高いですね。メガロドンを倒し、死骸に顔を突っ込み記念撮影を試みるクルー。

「いや絶対こいつ生きてるパターンですやん」

と思いきや・・・そうではなかった。

 来るぞ来るぞと身構えている僕をじらし、斜め上からオチをつけるメガロドン。なんともないシーンでも冷や冷やさせられましたが、これこそがパニック映画の醍醐味だよな~なんて思いました。

 

 それでもやっぱり、海洋学者の娘でイキるくせに無能な現地女クルーは少しうざったかったですね。ステイサムもよくもまぁ何度も助けるよ、うん。

そこから恋仲になる展開は少々強引すぎる気もしましたが、作品全体としてのテンポが良いのでギリギリ許容範囲ですね。

 

 そんな訳で、心内評価3.8/5です。

テンポが非常に良い、ステイサムの馬鹿マジメなギャグ要素、フリとオチが丁寧なのがアド。強引なヒロイン推しはディスアド。

 ヒットしているので、大きな期待を抱き劇場へ足を運ぶ人がネットでちらほら見られましたが、あまり期待しない方がオトクだと思います。本当に「ジオストーム」を観にいく位の気持ちで鑑賞しましょう。