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遠く遠く

 心が折れそうな時、過剰なストレスから逃げ出したくなる時、孤独に押し潰されそうな時にこの曲を聴く。

 ※俺は津田美波のカバーを聴いている
 
 
 
 俺は人付き合いから逃げた。理由は単純、面倒だから。


俺は孤独になり、気にかけるのは自分だけになった。それが求めていたものだし、生きるのが楽になった。


 俺はずっと分からなかった。人が人付き合いをする理由を。
それらを「陽キャ」とするならば、俺は「陰陰キャ」だ。


 最近になって、やっと意味を少しだけ理解できるようになった気がする。
 


 カイジの8巻、鉄骨渡りの終盤でわかりやすい表現がある。


「通信」
人は人の気持ちを理解することは出来ず、真の理解を望めばそれこそ泥沼
 
しかし、理解とは程遠いが存在は確かに伝わる
 
というもの。
極限状態に置かれたカイジだからこそ、ただそこにあるだけの「存在」に温かみを感じたのかもしれないが、僕らの日常生活においても言えることなのでは と思う。

  

 そう感じるのは俺が極限状態にあるからかもしれないが、立ち向かわなければいけない今だからこそ、人間一人じゃ生きていけないということを心から理解することができたと思う。


 友達とまではいかずとも、「通信」を交える仲は大切にした方が良いと感じる。友人ならなおさらだ。


 自分と似た境遇の人間もいれば、もっと悲惨な人間もいるが、確かに分かることはやはり「存在」である。


 存在を確認するだけで、自分だけじゃないと
ごく普通の感情・状況なんだと落ち着きを取り戻すことができる。


だから俺は一歩進む。前向きにはなれなくても、首が上がらなくとも、踏み出すことができる。


 
僕の夢をかなえる場所はこの街と決めたから